DA17Vエブリィ FFヒーター取り付け

FFヒーター DA17Vエブリィ

 FFヒーターとは、「Forced draught balanced Flue systems(強制給排気式)」の略で、吸気と排気を屋外で行うため、室内は一酸化炭素中毒のおそれの少ないヒーターです。
 昨年の一月に車中泊をしたとき、ものすごい寒波で凍死するかと思ったので取り付けました。
 FFヒーターは、エアコンよりも素早く室内を温めることができる燃焼式ヒーターです。燃料の軽油2リットルで10時間以上稼働できます。
 私はAmazonで購入しました。WINFULLというメーカーの2KWののモデルです。
 本体約10000円で配送料が約8000円でした。

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【Winfull】ブランドの製品は、販売元【Winfull】が独占的に販売しています。偽造品を購入しないように、販売元【winfull】から購入することを確認してください。

取付位置を考える

DA17V エブリィの画像

取付位置に相当悩みました笑
youtubeで取付動画を調べたところ、車内にヒーター本体を設置している方が多かったです。
 しかし、ヒーター本体を車内に取り付けると、軽自動車では車内が狭くなるので、車体下のスペアタイヤを外して、空いたスペースに本体を取り付けることにしました。
 それと、車内にヒーター本体を設置するとヒーター自体の吸気が車内の空気を取り入れるため、一酸化炭素中毒になりそうなので止めました。(たぶん大丈夫なんでしょうが。。。)
 構造図は以下のとおりです。

FFヒーター構造図

この図には、燃料タンクが記載されていませんが、燃料タンクからの燃料の流れは、
燃料タンク→オイルポンプ(45度に傾けて設置します)→ヒーター本体の燃料入口となります。

FFヒーター設置図

 LCD(液晶画面スイッチ)と燃料タンクは室内後部に配置し、それ以外の機器は全て車体下に取り付けました。

燃料タンクの加工及び取り付け

 燃料タンクは軽油8リットルタンクです。(灯油でも動くようですが軽油を推奨しています。)
 燃料タンクの底にドリルで穴を開けて、燃料ホースを差し込む金具を取り付けます。
 燃料漏れがないようしっかりと金具を取付けます。

燃料タンク底部

 燃料タンクの底部に金具を取付けたら、2cmくらい燃料ホースを取り付け、そのすぐ下には「燃料フィルター」を取付けます。

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商品名:105-226ガソリンフィルターメタルファイバーホース内径5mm用メーカー品番:105-226仕様:-

 純正品の燃料フィルターはパッキンが潰れていたので、Amazonで別途燃料フィルターを注文して取り付けました。
 燃料フィルターを取り付けたら、また2cmくらい燃料ホースを取り付けてから、その下に「燃料コック」を取付けました。これも、純正部品にはありませんので、Amazonで別途注文して取り付けました。

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 ヒーターを使用しないときは燃料コックを閉めておくことにより、事故等により燃料漏れをしたときの被害を最小限にします。
 取扱説明書には、夏場であっても月に1回の作動点検を推奨しています。

燃料フィルターと燃料コック

 次に燃料タンクから燃料ホースを車両下のヒーター本体まで敷設する必要があるので、車内の隅っこにドリルで穴を開けて、燃料ホースと電気配線を通す穴を開けておきます。
 穴の位置はちょうどタイヤハウスの隅っこあたりにくるようにドリルで穴を開けました。

燃料ホース貫通部
燃料タンク取付状況

LCD(液晶画面スイッチ)の取り付け及び電気配線接続

 このFFヒーターを稼働させるための12V電源は、サブバッテリーとして車載しているリン酸鉄リチウムイオンバッテリーから持ってきます。
 純正部品のメインハーネスにはヒューズがついているので、別途ヒューズを取り付ける必要はありません。
 サブバッテリーからの電気配線はジャッキ収納スペース内を経由してLCDまで敷設しました。

サブバッテリー

FFヒーター本体の取り付け

 スペアタイヤを取り外します。
 その空いたスペースにFFヒーター本体を設置します。M6のボルト4本で吊り下げる方式としました。
 車内側と車体下を何度も確認してから、ヒーター本体が確実に取り付けできる位置にドリルで4か所穴を開けます。ドリルで穴を開けたら「タップホルダー」でM6のネジ山を切っておきます。

サムコス ねじタップ ラチェット タップホルダー T型ハンドル タップレンチ 調整可能 M3 M4 M5 M6 M8 ねじ切りタッピングハンド ハンドタッピング作業用
サムコスねじタップラチェットタップホルダーT型ハンドルタップレンチ調整可能M3M4M5M6M8ねじ切りタッピングハンドハンドタッピング作業用

 ↓車内側

ヒーター取付車室側

↓車体下 
 ヒーター本体の取り付けステーにも、ボルトを貫通させるための穴を隅っこ4か所に開けておきます。

燃料ポンプの取り付け

 オイルポンプ(燃料ポンプ)の取り付け角度は、燃料取り込み口から燃料排出口に向かって、上向き45度の角度を付けての取り付けを推奨しています。

燃料ポンプ

 ヒーター本体にメインハーネスを接続し、ハーネスの一端を燃料ポンプのカプラーに差し込みます。
 燃料ホースも取り付けていきます。燃料タンクから燃料ポンプへ、燃料ポンプからヒーター本体へと接続します。

燃料ポンプ配線接続状況

 メインハーネスをボディーアースします。ちょうど近くにボディーアースをとっているネジがあったので割り込ませます。

ボディーアース状況

吸気管・排気管・燃料管の取り付け

 ヒーター本体にエンジンに吸気するための吸気管を取付けます。
 燃料管のヒーター本体への差し込み口は排気口のすぐ近くになるので、熱を受けないように「コルゲートチューブ」に収めます。

ヒーター吸気口

 排気管も取り付けます。マフラーは出口を少し下向きに角度を付けて、結露が排水されやすいようにします。

ヒーターのマフラー

熱風パイプの取り付け

 ヒーター本体からの熱風がでてくるパイプを取付けます。
 車体下にヒーター本体があるので、割と大きな穴を車体に開けて熱風パイプを通す穴を作成します。
 直径5cmくらいの「ホールソー」があればいいのですが、持ってないので「ステップドリル」で穴を開けてから地道に少しずつ穴を広げていきます。
 熱風パイプが通る穴が開いたら、パイプを通し、貫通部分のすき間を「耐火パテ」で埋め戻します。

熱風パイプ

燃料管のエア抜き・最終確認

 燃料タンクからヒーター本体までの距離が短ければエア抜きをしなくても点火するようですが、燃料ホース長が約2mあるのでエア抜きをしました。
 OKボタンを10秒間押し続けるとエア抜きモードになり、最大300秒間、燃料をポンプアップします。
 ポンプアップがうまくいかないときは、バッテリーのプラスを一旦外してリセットしないとエア抜きモードになりません。
 
 今回の取り付けでは、車のあちこちに穴を開ける羽目になりましたが、FFヒーターをつけての車中泊はめちゃくちゃ快適になりました。設定温度を低めにしておかないと熱いくらいに車内温度が上がります。
 FFヒーター使用中は、排気口のマフラーが雪でふさがれる等して適切に排気できないと、一酸化炭素中毒のおそれがあるので、豪雪地帯での使用は十分注意する必要があります。

FFヒーターリモコン

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