ど素人が一から屋根裏部屋を作りました。
もともともっていた工具はインパクトドライバー(14.4V)くらいで、それ以外の工具と材料全て合わせて30万円以下で購入し屋根裏部屋を作成しました。部屋の大きさは5~6畳です。
作業工程としては以下の概略のとおりです。それぞれの工程の詳細についてはYOUTUBEなどで調べれば素人でも屋根裏部屋DIYが可能だと思います。
電気工事については、電気屋さんに頼むか自分で第2種電気工事士の資格を取得してから実施しましょう。
屋根裏部屋に入る穴をあける
振り返ってみると、このリビングの壁に穴を開ける作業が一番勇気がいったかもしれません。
本当にど素人が一から天井裏部屋を作ることができるのか確信がない中での穴あけ作業となります。穴を開けてしまえば取り返しがつきません。
天井裏側とリビング側の両方から確認して目安となる小さな穴をドリルで開けて印をつけます。
ドリルで小さな開口を開けたら、おおざっぱに電気ノコでくり抜きました。石こうボードの粉がかなり飛び散るので、手ノコでくり抜けばよかったです。
とりあえず、これで作業するための出入口ができました。まず出入口を作らないと、天井裏へ行くのに点検口から出入りしなければなりません。作業効率を上げるためにはこの作業を最初にする必要があります。
屋根裏部屋の床を作る
この床を作る作業がなかなかたいへんでした。
そもそも屋根裏部屋を作ることを想定して家が作られていないのか、床の梁(鉄骨部分)に微妙な高低差があり鉄骨部分に根太(床下の木材)を乗せるだけではガタつきます。
その微妙なガタつきをとるのに床にゲタ(束)をはかせて調整しました。
鉄骨間の根太の間隔は約30cm~45cmが一般的です。だいたい40cmくらいで根太を入れましたがそれ以上広くすると床がたわむ可能性があります。また、しっかり水平をとらないと床鳴りの原因となります。
根太が組みあがったら捨て張り(合板)を張ります。捨て張りの上にフローリングを張りますが、この時点でフローリングを張ってしまうと作業途上に傷がつくので、フローリングの施工は最後にします。
電源を敷設する
屋根裏部屋には、エアコン、コンセント2ヶ所、換気扇、照明をつけました。この電源を確保する必要があります。
電気工事については第2種電気工事士の資格が必要となります。
分電盤にブレーカーを2ヶ所新設し、一つをエアコン用、もう一つをエアコン以外用としました。
床と壁を作り上げる前に電源工事をしておく必要があります。
壁を立ち上げる・天井と壁に断熱をする・換気扇等の穴を外壁にあける
床ができたら一気に作業効率があがります。
柱を鉄骨に打ち付けたら、断熱材の幅にあわせて間柱を立ち上げます。断熱材が張り終わったら石こうボードを取り付けます。
天井にも断熱材を入れていきます。断熱材はタッカーでとめていきます。
この時点で24時間換気扇用の穴とエアコンの穴を外壁に開けておきます。穴をあけるための「ホルソー」という工具もありますが、このためだけに購入するわけにはいきません。
ドリルで小さな下穴を円状に外壁にあけていき、あとは引廻し鋸でくり抜きます。
天井を張る・換気扇を取り付ける
この天井を張る作業が一番苦労したと思います。
天井の梁も床同様に微妙な高低差があるので、そのまま天井板を張ることができません。壁と壁の間に糸を張ってみて梁の微妙な高低差を確認します。
梁の高さ調節の確認ために張った糸より下がっている梁に木片を取り付け高低差をなくしました。それができたら次に天井にも床同様に合板を張ります。合板が張れたら石こうボードを張ります。
この時点で換気扇を収めるスペースの穴を開けておきます。外壁に開けた開口部と換気扇をアルミダクトで結合し、配線もしておきます。
クロス(壁紙)を貼る
壁と天井にクロスを貼ります。材料と工具一式はモノタロウで揃えました。
工具としては、糊をまぜるバケツ、クロスを切るカッターとヘラやハケ、クロスを貼りつけた後に必要なローラーがいります。
バケツの中で糊1kgに対して水0.7リットルを混ぜるのですが、手でかき混ぜるのはたいへんすぎるので、ミキサー的なものがあれば捗ります。
私はペイントミキサーを持っていないので、料理をかき混ぜるのに使う「スティックブレンダー」を使いました。(嫁に見つかると怒られます)
フローリングを張る
次にフローリングを張ります。これはホームセンターでアウトレット品を購入しましたので安価に購入できました。フローリングとボンド床職人、カクシ釘、化粧シート床材を購入します。床が施工できたら最後に化粧シート床材を張ります。
エアコンを取り付ける・照明とコンセントを取り付ける
エアコン取り付けDIYについては、しっかり調べてから実施した方がよいと思われます。エアコン自体の構造不理解や施工手順があやふやなまま作業すると、コンプレッサー爆発という重大死傷事故につながる可能性があるほか、電気配線系統の施工不良により火災危険もあります。それ以外にも、ガス配管接続不良による冷媒ガス抜けや排水施工不良による水漏れも考えられます。
自宅電気工事のDIYについては、電気工事士法第3条第2項違反(罰則第14条/三月以下の懲役又は三万円以下の罰金)となる可能性があるため、よく調べてから実施しましょう。
おそらくYOUTUBEなどで調べれば簡単な電気工事は誰でもできると思うのですが、万が一それが原因で火災等が発生した場合、重過失扱いとなり火災保険がおりない等の危険性を危惧します。もしそれで隣の家に類焼したら…怖いですね。
とはいえ、このページを見ている方はDIYしたい方々なので、いっそのこと電気工事も第2種電気工事士を取得してやってしまいましょう。難しい試験ではありませんし、取得してしまえば何かと役に立ちます。特に実技試験の練習が電気工事のスキルアップに貢献します
※エアコンの取り外し方、取り付け方は以下の投稿で詳しく説明しております。よろしければご覧ください。
エアコンの取り外し方について
エアコンの取り付け方について
引き戸を作る・階段を作る
引き戸はホームセンターでツーバイ材とコンパネを購入し、まずツーバイ材で四方枠を準備します。コンパネをツーバイ材で四方から挟み込むので、ツーバイ材にはコンパネの厚みの12mm幅の溝を掘っておきます。
溝堀りはトリマーで深さ5㎜程度掘っておきます。溝堀りができたら四方からツーバイ材で挟み込み、長めのビスでがっちり固定します。(長いビスを打ち込む前に長いドリルで下穴を垂直に開けておきます。)
取っ手部分をノミで掘って、横引き用障子戸引手を取り付けます。引き戸の床側には、戸車が必要なので、これもノミで掘って戸車を取り付けます。
最後にコンパネにクロスを貼り付けたら引き戸は完成です。引き戸を収納する枠や戸当たりは写真を見てのとおりで適当に作りました。
階段は寸法を計測して、まず最初に図面を作成しますが、その前に建築基準法施行令(第23条、第24条、第27条)を確認しておきます。
一段の踏み面、蹴上げの高さ、2階の床から屋根裏床までの距離と段数、勾配が緩い方が登りやすいがあまり大きい階段は圧迫感があるので許容できる出幅、こういったデータから計算して、良い塩梅の図面を作成します。
材料は材木屋さんで檜(ヒノキ)の板を購入しました。5万円弱でした。
ど素人が計算して図面を作成したところで、どうせうまく収まらんだろうと思っていたら、なぜか奇跡的にうまくいきました。寸法どおりに木材を切断することもおぼつかない状態なのになぜでしょうか?笑
最後に手すりを設置して完成です。プロが工事したようにはできませんでしたが、少々の失敗は自分で工事したと思えばそれも味がありいいものです。
最後に私がこの屋根裏部屋DIYをする前に学習したYOUTUBEでとても参考になったサイトを紹介します。
1 大工工事の基本的な技術/カミヤ先生
サイト名「カミヤ先生のDIY!チャンネル」
2 エアコンの基本構造について/いるか先生
サイト名「DIYをめぐる冒険」
※「爆発!危険!エアコン取り外しのポンプダウンをDIYで素人が自分で安全にやる方法と注意点 niteのDIY否定に反論」
Panasonic(パナソニック)のお買い得エアコン
エアコンは6,10,14畳用しか買ってはいけない!?
6畳用
10畳用
14畳用
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